2009年12月11日金曜日

イノリ ノ オトタマ  大田神社 チャンポン祭

京都北区にある大田神社、ここはすぐ隣にある上加茂神社よりも創建は古く、カキツバタで有名な大田の沢は、秦氏の灌漑によって平安京が創設される以前、古代の京都に広がっていた沼沢地の面影を残しているといわれています。

こちらのお宮では、毎月10日には、月次祭として、ちゃんぽん祭が行われます。
この祭りでは、氏子であり、奈良時代から続くという巫女の家系の男女2名ずつのご老人が、お囃子と巫女舞からなるちゃんぽん神楽を奏されます。御鈴を鳴らしながら廻るだけの単調な舞いですが、現在の神楽の原型ともいわれ、京都市の無形民俗文化財にも指定されています。銅拍子・つつみ太鼓によるお囃子が、シャーン、ポーンと響くところから、チャンポンという名前がついたのだとか。

ご祭神は天鈿女命(あまのうずめのみこと)であり、岩戸開きの際に、天照大神がおかくれになった岩戸の前で、舞いを舞わられたことで有名な芸術の神様でもあります。このたびは、そのちゃんぽん祭の際に、ご奉納演奏をさせていただきました。

夜のとばりがとっくに降りた午後19時、祭りは催行されます。
静けさの中に神楽の音色と宮司の祝詞が響き‥厳粛かつ神秘的な雰囲気に包まれます。

祭りのあと、ご祈祷を受け、いざご奉納。

演奏終盤にさしかかったとき、雨が一粒一粒、幾層にも重なる高音のグラデーションとなって透明に響き渡りはじめ‥思わぬ伴奏を奏していただけました。

ご奉納をご一緒させていただいた高井様と小島様による祈りのボレロ、アテネオリンピックの際に起こったロシアのテロ事件を知った際に浮かんだというメロディは、やさしくせつなくあたたかく胸の奥に染み入ります。


平安の地が、永遠に平安でありますように

平安の地より、平安の祈りを


そんな想いが届いたのか(?)、御神威をいただけたのでしょう、拙宅の仲が悪かった猫ちゃん2匹が、翌朝は仲良く毛づくろいしあっておりました☆


写真は、落雷した樹齢500歳の上加茂神社のご神木からつくった菓子皿だそうです。
高井宮司さまは、神社の雰囲気そのままの、とても穏やかで素敵な方でした。

お誘いいただいた高井様と小島様に、この場をお借りして、心から感謝いたします。

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