2010年3月25日木曜日

和知黒しぼり・和知黒みそ

先日購入した丹波の和知黒しぼりと和知黒みそ。
今晩のご飯でとってもおいしい黒豆おこわとお味噌汁になりました。



和知黒豆は、豆臭さがなく、とても新鮮で甘味の濃い味わいがあります。
丹波の黒豆の中でも、こちらの黒豆は特に味が良いと定評があるようです。

京丹波・美山・虹の橋

ある用事のため、京丹波、そして美山をめぐるツアーに。この日は春分、出発の朝に輝く不思議な物体。一体その正体は?!満月かしら?!!とひとしきり騒いだ後、大量の黄砂ごしに浮かび上がる太陽ということが発覚。




黄砂の影響で、窓をあけると眼がしょぼしょぼ、喉がいがいがする車でひたすら北上します。京都市内から約1時間、山並みを眺めながら京丹波に到着。丹波高原といわれ、丹波黒豆・丹波牛等の農産物や酪農で有名な、京の台所ともいえる場所です



出発時には、黄砂で一面覆われていた視界も、ここでは青空が広がり爽やかな風が吹き渡ります。市場には新鮮な野菜が並び、由良川の向こうにのどかな風景。川にちょっとだけ浸かって、プチ禊をしました☆





美山かやぶき美術館では、紅白に咲いた梅と水車が青空に映えます。


これまた用事を済ますために、一路神戸へ。

さすがの移動距離の長さに会話の途切れた同行メンバーの前に現れたのは、なんと鮮やかな虹の橋!!途中で切れることなく、全体が細部にいたるまでくっきり浮かび上がっています。そして、なんと高速を移動する私達の車にあわせて、虹も田んぼやお家を踏みながら、すべるように追いかけてくるではありませんか!!


※写真ではおぼろげにしか見えませんが、実際には全体がくっきり鮮明に途切れることなく虹の橋として浮かびあがっていました。

思いがけないご褒美に、元気いっぱいいただきました☆

2010年3月21日日曜日

月ヶ瀬観梅



京都にお住まいで、笙の楽器を作成しておられる當野泰伸氏のお誘いをいただき、春の祈願の意味を込めて、奈良月ヶ瀬の観梅に行ってまいりました。ここは、1922年、当時の内務省により、奈良公園、兼六園とともに「月瀬梅林」として日本国が指定する初めての名勝に指定された場所だそうです。
1331年(元弘元年)後醍醐天皇が難を逃れて笠置山に身を寄せられた折、女官の一部が月ヶ瀬方面へ逃げ、その1人姫若が園生(そのち)の森で倒れていたところを村人に助けられ、「真福寺」に近い「姫若塚」付近に住まわせてもらい滞留しました。姫は村人に感謝し、ここに梅の木を植え、その熟れた梅を用いて口紅を作る技(わざ)を村人に教え、また青梅を乾かして燻製(くんせい)にした墨梅(すみうめ)つまり烏梅(うばい、紅染めの媒染剤、薬料)を作り、京都へ卸すようになり、1640年代(正保年間)村が梅の里になりました。最盛期では10万本以上の梅の木が咲き誇っていたようですが、現在では約1万3千本の梅が残っているようです。



字のごとく薫り立つように可憐に咲き誇る梅の花たち



「真福寺」の境内に佇む「姫若の梅」。樹齢700年になっても、いまだに美しい花を咲かせています。

地元の方のお話によると、ちょうどこの日は、曇り続きの天候からようやく晴れ間が広がった日。かたく閉じた蕾が一気に咲きはじめたという、観梅には最高の日だったようです。



春の代名詞、つくしくんも、元気にお目見えしていました!


ご一緒させていただいた當野様は、本業の傍ら、象牙や黒檀、そして114本の笙を作成されたり、癌や病気の方をも回復させる乳酸菌の研究をされていたりと、とても幅広くご活躍されておられる方で、観梅の道中非常に興味深いお話をお聞かせいただきました。

2010年3月20日土曜日

0308 Toledo_Nara_Universidad de Valladlid

Hola!!!
大変遅くなりました、スペイン滞在3日目のご報告です!
まずトレド市にある偶然にも奈良市と同じ名前の街の中にある、NARA小学校の訪問から一日は始まりました。タクシーの運転手さんによると、近くには、NARA PARKもあるのだとか。昔、ガールフレンドとよく散歩していたよ、とおっしゃっておられました☆


総勢200名ほどの中学年の生徒さんたちと一緒に、ドラえもんの歌を大合唱!現地では、毎朝8時に放映されているそうで、皆とっても元気に歌っていました☆

校長先生と、各フロアから様子を見に集まった低学年の生徒さんたち。皆本当にかわいい~のです♪

その後は旧市街にある市役所へ市長表敬訪問。実際に市政が行われるという大ホールの上の階、迎賓の間にて、副市長によるご接待をいただきました。彼のご説明によると、ローマ広場と同じほどの宗教的・歴史的意味を持つというトレド広場。世界で4番目に古いゴシック様式の大聖堂の前に立つ、由緒正しき建築物でもある市役所に、気が引き締まります。




この扉を抜けると迎賓の間。扉には何が記されているのでしょうか?



迎賓の間正面にはトレドの紋章のタペストリーと、向かい合ってマリア様がいらっしゃいます。


あちこちに、双頭の鷲のレリーフが掲げられていました。どのような歴史的背景があるのでしょうか?どなたかご存知でしたら、どうぞお教えください!学ぶことはたくさんあるようです。

特別にご案内していただいた塔の上の窓からは、大聖堂や街の風景が望めました。



今回お声がけいただいた吉田様とともに‥

その後は、街中を観光する時間もなく(残念‥‥)バスへと移動、一路マドリッドへ。ホテルにチェックインした後は、そのまま駅に向かい、コロンブスが生まれた地、そして「水の谷」と呼ばれるバリャドリッドに向かいます。バリャドリッドは、その特殊な地形のために、一年のうち9ヶ月が厳冬、そして3ヶ月が酷暑という気候で、6月に雪が降ることもあるようです。道中新幹線の中からは、3月というのに雪が降って積もっている光景も‥
訪れたバリャドリッド大学では、日本文化の講義の授業の一環として、生徒の皆さんにお菓子とお茶を味わっていただきながら日本の芸能を鑑賞していただこう、という趣旨の講演となりました。駅に戻って新幹線を待つ1時間半の間、偶然再会したバリャドリッド大学の生徒さんに、市内観光と買い物をガイドしていただき、思わぬショートトリップを堪能することができました♪

関係ないですが、大学教授室の前で見つけた掲示板。

ご一緒した声楽の奥井美希ちゃんと、ガイドをしてくれたDaniel。

その後マドリッドに戻り、次の日は日本への帰路につくという超強行スケジュール、実質3日間の4泊6日の旅でしたが、とても充実した旅となりました。

この場をお借りして、現地でお世話になった方々、お声掛けいただいた吉田様はじめご同行させていただいた皆様方、勝部先生に、心から御礼申し上げます、本当に有難うございました!

2010年3月15日月曜日

0307 Toledo

スペイン滞在2日目、新幹線AVEに乗り込みバルセロナを早朝に出発、3時間強の道のりの後、マドリッド駅に到着します。多い荷物をメンバー全員で運びながら、一番の関門と言われるポイントを何ひとつ盗られることなく乗り切りました;-) 見事なチームワークです!



マドリッドといえば、世界3大美術館のひとつ、プラド美術館。午前中を使って鑑賞します。エル・グレコの若き時代からイタリア留学後にかけての作品の変移、そしてベラスケスの絵画に隠された謎等、見所充分の拝観となりました。


その後、マドリッドを離れて揺られること約1時間、田園風景を眺めながらバスは進みます。次第に見えてくるタホ川に挟まれた砦のような街がトレドです。「スペインの歴史はトレドから始まる」といわれるように、植民地を拡大していった中世スペインの黄金期の首都であり、1561年フェリペ2世がマドリッドへ遷都するまで栄華を極めました。現代化をまぬがれ、古代ローマから西ゴート王国、後ウマイヤ朝、スペイン黄金時代といった2千年紀にわたる文明の痕跡を残していること、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教による異文化の混合がムデハル建築に示されていることなどが評価され、トレド大聖堂など旧市街全域が古都トレドとしてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。そして、その古い伝統ある歴史から、奈良市と姉妹都市として提携しています。今回のメインイベント、トレド市から招待されてCCM交流センターにて行われる文化交流イベント「奈良の春をはこぶ」は、そんな背景から開催されました。

タホ川に架かる橋


市内を見渡す展望台より


会場となったCCM交流センター

このイベントの様子は、当日取材に入ったテレビクルーによりトレド市内に生中継され、翌日の新聞には一面トップで掲載されることに☆最後に居合わせた皆様とともに記念撮影、とても素敵なイベントとなりました♪



0306 Barcelona_Montserrat

香りたつように梅が咲き誇り、美しい鳥の啼き声響く今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?

随分ご無沙汰してしまいましたが、"日本文化研究所 なら"の主催するツアーにて、古都トレドを中心にスペインを訪れて参りました。4泊6日という超強行スケジュール、あっという間に終わってしまいましたが、今回はそのご報告です☆
徹夜でのパッキン作業を終え、なんとか空港に辿り着き‥今回の渡航はエアフランス、パリ経由の旅でした。バルセロナ到着は夜、深夜のcheck inを済まし、翌日は唯一の観光日!!
まずは全員バスに乗って市内観光、そしていわずもがな、世界遺産アントニオ・ガウディの作品群めぐり!!


グエル公園・パトリョ邸等経て、やはりサクラダ・ファミリアは圧巻でした。内部はまだ工事中、完成予定は2026年だそうです。




皆と一緒に昼食を食べた後、午後は自由行動。私は一人でモンセラット修道院にゆくことにしました。
バスにゆられること約1時間、ぶどう畑の広がる田園風景に奇妙な岩山が現れはじめ、曲がりくねる岩山を登りきると、その断崖に寄り添うように修道院が見えてきます。ガウディの多くの作品は、この一帯の風景をイメージしたものだそうです。

くしくもこの日は晴れ渡る晴天、遥かかなたに雪をかぶったピレネー山脈が見渡せました。




モンセラット修道院の歴史は古く、880年に山の洞窟で聖母マリア像が発見され、1025年に Oliba 修道院長により新しい宗派が開かれたのが創建の起源だそうです。





スペインカトリック、ヴェネディクト派の総本山であり、現在でも敬虔な修道士達が生活を続けています。カタルーニャの象徴的存在であり、地元の人々は生涯に一度はこの聖地を訪れると言われています。ガウディをはじめ、その壮大な姿に影響を受けた芸術家は数知れません。“モンセラット” (「のこぎり山」の意)の名の通りユニークな地形を持つこの岩山は、現在でも国内外を問わず多くの芸術家のインスピレーションを刺激し続けています。ドイツの巨匠リチャード・ワーグナーは、幾度となく当地を訪れており、オペラ“パルシファル”ではその姿が舞台に登場します。その他、世界最古からの少年合唱団と音楽学校でその名を知られるモンセラット修道院には、“La Monereta”(ラ・モネレタ)と呼ばれる黒い聖母像が祀られており、カタルーニャの人々にとって、そしてキリスト教徒達にとって大変重要な聖地であるようです。

入り口にある4つの木が意味するもの

棕櫚(シュロ) 誕生
糸杉      死(聖なる地=イスラムの影響を受けたもののようです)
オリーブ    平和
月桂樹     勝利(自己への勝利・繁栄)


黒いマリア像
これは珍しく木製で出来ており、腐食しないためにハーブが塗りこめられた為、黒い色になったとされています。左腕にイエス・キリストを抱きかかえ、右手に勾玉を持ち、参拝者はこの勾玉に触れながら祈ることで、敬虔あらたかなお導きを得る、といわれています。勾玉に触れると、なんともいえない暖かいエネルギーが身体中を包み込み‥思わず涙があふれそうになりました。

今回はツアーに参加のため時間がなくゆっくりお参り出来ませんでしたが、また機会があれば訪れたい場所です。最後に、ガイドさんのご協力を得て、事務所に立ち寄り修道士の方とお話することが出来ました。とても素晴らしい経験をさせていただきました!

そしてバルセロナに戻り閉館前のピカソ美術館にぎりぎり滑り込み‥その後バルセロナ在住のテレサさんと市内散策、そして夕食を頂きました♪

ライトアップされ重厚な歴史的建造物の下では、近郊の農村から集まった方々のマーケットが開催されていました。手作りの蜂蜜・チーズ・ジャム、みんな可愛くて美味しそう!!!歴史と生活が一体となった人々の暮らし、なんとも羨ましい限りです。



その後地元・観光の方々でいっぱいのバールへ。地元の美味しいお野菜を使ったお料理が並びます。特に、特産のアーモンドを使ったロメスコソースは絶品でした!こんがりと焼いただけのあまーいカルソッツねぎにつけて頂きました。



ここバルセロナでは、昼の13時から16時まではシエスタタイム、そして夜は街中夜中までにぎわいます。ここでは不況も関係ないようですね。写真は、ご一緒くださったテレサさん☆