2010年7月14日水曜日

有機農法 池野さん

先日、黒豆で有名な丹波篠山を訪れてきました。有機の町として知られる市島町。なんと30年も前から有機農法に町ぐるみで取り組まれてきたそうです。その中でも、こだわりにこだわった有機農家の池野さんの畑にお邪魔してきました。


畑に近づくと、なんとも甘い土の香りが漂います。ここで使われている肥料は、畑でとれた野菜屑を食料に育てられた太陽のもと走り回る鶏さん達の糞尿を肥やして堆肥にしたもの。化成肥料はまったく使われず、もちろん完全無農薬。見るからに元気な野菜達が畑いっぱいに並んでいます。


農薬や除草剤を使わないための虫対策として、最小限のマルチや網を駆使して栽培された野菜達。それでも野菜は虫に食われ、日々雑草は茂ってゆきます。どれだけ手間暇かけても人手は足りず、2・3日目を離した隙に収穫時期を逃したこともしばしばあるとか。雪の時期には、かじかんた手を脇にはさみ温めながら、野菜の世話をしているという池野さん。あくまでも自然の摂理に基づいた野菜を収穫したいという情熱が伝わってきます。



自然農法を学びに神戸から研修に来られた大野さんにも同行いただき、畑のいろんな野菜を見学。収穫したばかりのお野菜の、美味しさといったら!!玉ねぎすらも、そのまま生でいただけます。苦味がなく、とっても甘くみずみずしいのです。



農薬を使って量産栽培された野菜が当たり前になってしまったこの世の中ですが、自然本来の野菜を育てること、食糧を得ることがいかに困難であるか、そして自然の厳しさとその偉大さをしみじみと痛感いたしました。

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